東大和市の内科・消化器科|内視鏡|胃カメラ

1 胃カメラとは

胃カメラの正式名称は「上部消化管内視鏡検査」といいます。カメラ(内視鏡)を口から入れ、食道・胃・十二指腸の一部まで入れて それらの粘膜を観察します。粘膜に発生するがんや潰瘍を直接観察が可能で、粘膜以外筋層などに病変があっても粘膜の伸び具合等で 病変の推察ができます。また、バリウム検査は影の判読ですが、カメラは実物を見ることが出来、組織検査やピロリ菌の検査も可能です。

2 なぜ、胃カメラが必要か?

胃がんは、がん死亡原因で男性は第2位(1位は肺がん)で、女性は第2位(1位は大腸がん)です。胃がんにかかる率(罹患率)は、男性では第1位 女性は第2位(1位は乳がん)です。また、食道がんは 男性の死亡原因第6位となっています。
胃カメラをおこなうことで、早期がんの一部はメスを使った手術をしなくても 胃カメラ(内視鏡下)で処置が可能となります。早期がんの症状はなく 年に一回の胃カメラの検査は 早期発見に重要といえるでしょう。もちろん、胃カメラは胃潰瘍や十二指腸潰瘍の診断にも最適です。

内視鏡

内視鏡

内視鏡洗浄機

洗浄機

3 胃カメラの実際

当院では、電話予約も可能です。
検査前日の夕食は、消化の良い物を早めに お摂りください。夜9時までには終えて、その後は検査終了までは食べることはできませんが、水分は飲んでいただいて大丈夫です。
検査当日 来院後は ガスコンドロップという泡消しをのんでいただき その後にのどの麻酔をスプレーで行います。咽頭反射の強い方(歯磨きをしてもゲーゲーするような方)やご希望の方には 検査が楽にできるように安定剤の注射をおこなうことも可能です。
ベットに左を下に横になり マウスピースをくわえてから検査の開始となります。
胃カメラで、食道・胃・十二指腸の一部を観察し 病変があり必要があるようでしたら、組織検査やピロリ菌の検査等をおこない検査は終わりとなります。
検査の後は しばらくお休みいただき、それから 写真をみながら結果の説明をさせていただくことになります。組織検査をおこなった場合については 結果が出るまでに1週間ほどお時間をいただいております。

4 ピロリ菌について

慢性萎縮性胃炎・胃潰瘍や十二指腸潰瘍、さらには胃がんなどの原因として大変注目されています。正式名称は ヘリコバクター・ピロリといい、子供の頃に人から人への経口感染し その感染率は40歳以上で75%程度です。検査方法は、血中抗体価測定・尿中抗体価測定・便中抗原測定等ありますが 胃カメラでおこなう検査は 迅速ウレアーセ試験となります。胃カメラ終了し 規定時間経過後判定して結果をお話することが可能です。
ピロリ菌陽性の場合の治療としては、抗生物質と潰瘍の薬とをいくつか組み合わせて一週間のんでいただくのが一般的です。


●当院では 内視鏡機器に関して 適切な洗浄・消毒をおこない また患者様に苦痛なく検査をしていただくために安定剤の注射をおこない 「安全かつ苦痛のない検査」を心がけております。

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